新規サイトはAI検索に引用されるのか?実験設計を全公開【実験ログ第0回】

公開日: 2026-07-17/執筆: 大久保翔啓(AIO特化Web制作)

公開直後・実績ゼロの新規サイトがAI検索に引用されるかどうかは、現時点では誰にも断言できません。だからこのサイト自身を実験台にして実測します。定点クエリ5本をChatGPT・Gemini・Perplexityに毎月投げ、引用ゼロの現在地から結果をそのまま公開します。第0回の今回は、その実験設計だけを説明します。

01なぜ「引用されるまで」を公開実験するのか

生成AIを検索として使う人は増えています。サイバーエージェントの調査(2026年2月・n=9,278)では、生成AIを検索として使う人は37.0%と、2025年5月の21.3%から大きく伸びました。一方でAhrefsの集計(2026年2月時点)では、AIによる要約表示に伴い日本の従来検索のクリック率は約38%減とされています。検索の入口が変わりつつあるのは確かです。

ところが、フィアール社の調査(2026年6月・経営者n=100)では、AI検索を認知している経営者は90%いるのに、AIO対策(AI検索で引用されやすくする取り組み)に着手済みは3%、自社がAIにどう紹介されるか確認していない人は91%でした。そして「新規サイトが引用されるまでの過程」を最初から記録した一次情報は、ほとんど見当たりません。ならば自分のサイトで測って公開しよう、というのがこの連載です。効果を約束する記事ではなく、測る過程をそのまま見せる記事です。

02定点クエリ5本×3サービスの設計

毎月同じ質問をAIに投げ、当サイトが回答に登場するかを記録します。クエリは「見込み客が実際に聞きそうな言い方」「当サービスの領域と重なる」「毎月同条件で繰り返せる」の3基準で5本に絞りました。

  • 個人事業主 ホームページ制作 AI対応
  • 小規模事業者向け ホームページ制作 おすすめは
  • AIO対策 ホームページ制作 依頼先
  • AI検索に引用されるホームページの作り方
  • ホームページ制作 料金が明朗な個人向けサービス

これをChatGPT・Gemini・Perplexityの3サービスに毎月同時期・新規セッションで投げ、結果を3段階で記録し、スクリーンショットを保存します。

記録の判定基準
区分定義
引用回答内に当サイトのURLがリンク付きで表示される
言及サービス名は出るがリンクはない
なし回答に登場しない

AIの回答は同じ質問でも毎回揺らぐため、これは厳密な実験ではなく「定点観測」です。その限界も含めて記録します。

03計測環境——GA4とSearch Consoleで何を見るか

AIに聞く観測に加えて、実際の流入をツールで測ります。使うのは2つです。1つ目はGA4の「AI Assistants」チャネル。2026年5月に追加された分類で、ChatGPTやGeminiなどからの流入を自動で仕分けしてくれます。2つ目はSearch Consoleの「生成AIパフォーマンスレポート」。2026年6月に発表され、段階的に展開中の機能です。

期待値は低く設定しています。海外の集計には、AIチャット経由の流入はウェブ全体の1%未満とするものもあり、流入数は当面ゼロに近い前提です。だからこそ、流入より先に「そもそも引用されるか」を観測します。また、AI向けファイルとして話題のllms.txt(サイト内容をAI向けに要約したテキストファイル)については、Googleが2026年6月に「Google検索では使わない(あっても害はない)」と公表しています。当サイトは設置した状態で観測を続け、変化があれば報告します。

04仮説——一次情報と出典明示は引用を増やす「はず」

手がかりは2つあります。Googleは生成AI最適化ガイド(2026年7月更新)で「AI機能向けの特別な最適化は不要。人間のための質の高いコンテンツと基礎SEOを」としています。また、生成エンジン最適化の学術研究(2024年・KDD採録)では、出典・統計・引用句の明示で生成AI内の可視性が最大30〜40%向上したと報告されています。

そこで本実験の仮説はこうです。(1)実測データを持つ一次情報型コンテンツ——この実験ログ自体がそうです——は引用されやすくなるはず。(2)統計に出典・時点・調査規模を添える書き方は引用されやすくなるはず。(3)特殊な裏技より基礎SEOの積み重ねが効くはず。ただし、これらはあくまで仮説で、引用される保証はできません。ゼロが続く可能性も普通にあり、その場合もゼロのまま公開します。当サービスの制作方針は制作の考え方にまとめています。

05現在地はゼロ——次回から実測を公開します

現在地を正直に書きます。当サイトは公開直後で、受託実績は0件。AIからの引用も観測開始前なので0です。実績があるように装うことはしません(この方針自体も実験の一部です)。

なお、この計測の入口はご自身でも無料でできます。ChatGPTやGeminiに自社名や業種を質問してみる、Search Consoleを導入する——ここまでは費用ゼロです。まず自分で聞いてみるだけで十分なケースも多く、その場合、当サービスは不要です。定型質問での調査とレポートまで必要な方向けに、AI検索見え方診断(22,000円税込・制作契約時は制作費に全額充当)を用意しています。料金の全体は料金ページを、よくある質問はFAQをご覧ください。

次回(第1回)は約1ヶ月後、初回計測の結果を公開します。ゼロならゼロと書きます。同じ実験をしてみたい方からのご質問はお問い合わせからどうぞ。

FAQこの記事に関するよくある質問

ホームページがAIに引用されると集客効果はありますか?

現時点で断定はできません。サイバーエージェントの調査(2026年2月・n=9,278)では、AIのおすすめをきっかけに購入・利用した経験がある人は47.5%、AI回答内のURLをクリックする人は54.4%と報告されています。ただし個別のサイトで効果が出るかは条件次第で、当連載ではそれを実測して公開していきます。

自分のサイトがChatGPTにどう紹介されるか無料で確認できますか?

できます。ChatGPTやGeminiに自社名や「地域名+業種」を質問するだけでも現状把握になります。フィアール社の調査(2026年6月・経営者n=100)では、自社の紹介のされ方を確認していない経営者が91%でした。まず無料で試し、定型質問での継続調査やレポートが必要になった段階で診断サービスを検討すれば十分です。

llms.txtを設置すればAI検索に引用されやすくなりますか?

Google検索については期待できません。Googleは2026年6月に「Google検索ではllms.txtを使わない(あっても害はない)」と公表しています。害はないため当サイトは設置したまま観測を続けますが、設置だけで引用が増えるという根拠は現時点でありません。

AI検索対策(AIO)は通常のSEOと別に特別な作業が必要ですか?

Googleの生成AI最適化ガイド(2026年7月更新)は「AI機能向けの特別な最適化は不要。人間のための質の高いコンテンツと基礎SEOを」としています。学術研究(2024年・KDD採録)では出典や統計の明示で生成AI内の可視性が最大30〜40%向上したとの報告もありますが、効果の保証はできません。

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